黒染め
他の呼び方として、四三酸化鉄皮膜と呼ぶこともあります。
黒染めは、亜鉛メッキやニッケルメッキほどの耐食性は必要ではないものの、アッセンブリ工程までの一時防錆処理として、また、漆黒の外観を生かして意匠性を持たした処理として実施されます。
黒染めされた表面は、四酸化三鉄の不動態酸化皮膜で覆われているため、錆が発生しにくくなっています。
加工前と後での寸法変化がほとんどなく、加工精度を要求される防錆処理として機能を発揮します。
黒染めの特徴
- 皮膜が薄い・・・寸法精度が要求されているものに適しています。
- 価格が安い
- 「油分」きれると錆びの進行が速くなる
黒染めの表面
素材の加工状態にもよりますが「光沢のある黒色」です。
鉄、SUS、銅、銅合金(真鍮)の黒染め
用途・機能
用途
1. 黒色にしたい製品。 2. 寸法精度を維持したい製品。
機能
防錆性、薄膜性
利用設備・機器
リーズナブルに黒色にしたい製品や寸法精度を維持したい製品。 ※ 塗装・メッキに比べかなり安価でご提供可能です。
品質維持のための取組み
その他のポイント
錆びている品物にも処理が可能
錆の度合いにもよるものの、前処理(まず酸洗い処理もしくは、ショット加工にて錆びを落とす)を施してから黒染め処理すれば、綺麗に黒染めものります。
黒色以外の着色
会社によって薬品の調合が違うので、赤黒かったり、青黒かったり、色の違いはありますが、残念ながら黒以外の着色はありません。