めっき技術メニュー
独自の技術と管理体制のもとに、こだわり抜かれた技術をご覧いただけます。
高級ニッケルクロムめっき
(アルミ素材)

アルミニウムは軽量で、加工性も良く、比較的強度も高いため、多くの分野において利用されています。その中で、耐食性、装飾性、耐磨耗性などを向上させる為、アルミ上へのめっきニーズは高まる一方です。
そんなアルミ素材に困難と言われている高密着、高耐食性のニッケルクロムめっきを全自動ランダムプログラム制御めっき装置により実現。
特にめっき難素材であるダイキャスト製品へのめっきは、長年に渡り多くの研究を重ね、品質には高い評価を得ています。また、鋳物にとらわれず、1000系~7000系の様々なアルミ材質に対応出来る様にノウハウを積み重ねて参りました。
そのクロムめっき特有の外観はもとより、独自開発技術により、耐食性レベルも更に向上させています。
2輪車部品をはじめ、アルミの応用範囲を更に広げる新技術です。めっき下地研磨加工と合わせて御相談下さい。アルミ製品の付加価値向上に、是非お役立て下さい。
なお、外観の仕上り具合につきましては、素材の表面状態、めっき下地の研磨方法などによって影響されます。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
---|---|---|
400×280×850(R) 【特】1600×280×850 |
15kg(R) 50㎏(CB) |
20~30μm |
※ お引き合い時には必ずアルミの素材#をお知らせ下さい。
高級ニッケルクロムめっき(アルミ素材)
3価クロム・6価クロム

装飾クロムめっきと総称され、幅広い汎用性を確立した技術として各種機械、装飾品等の高級外観製品分野で利用されてきました。
深みのある独特の金属光沢と高耐食性とを特徴としています。
当社では、その外観性もさることながら耐食性を重視し、トリ(3重)ニッケルクロムめっきを採用しています。
また、昨今の環境問題を踏まえ、無害な3価クロムを使用してのめっきも可能となりました。
従来の6価クロムめっきにも勝るとも劣らない品質を確保し、外観にもほとんど差異がありません。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
---|---|---|
400×280×850 【特】1600×280×850 |
15kg(【特】50kg) 50㎏(CB) |
15~20μm |
※ 電気Niめっきのみの処理も可能です。
サチライトニッケルクロム
めっき

艶消し防眩効果で高品質感をかもし出すサチライトニッケルクロムめっき。
梨地ニッケルクロムめっきとも言われています。他にあまり例のない落ち着いた外観と同時に、防錆機能を更に強化しています。
アルミ調の外観が必要な製品、光の鏡面反射を嫌う製品などに利用されています。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
---|---|---|
300×200×500 | 15㎏ | ー |
陽極酸化処理
(アルマイト)

陽極酸化処理
めっきと異なり、アルミニウム素地を特定の条件下で陽極酸化させることで皮膜形成する技術です。
密着性に優れ、耐食性や耐摩耗性、染色による装飾等の機能が付加できます。処理前後の寸法・公差の管理が難しいとされるなか、弊社の長年に亘るアルミニウム素材におけるノウハウを活かし、高い寸法精度での処理が可能です。
また、処理の特性上、ELV指令やRoHS指令で規制される有害物質を使用していないため、環境問題の心配もありません。
なお、外観の仕上がり具合は、素材表面の加工状態、研磨方法などによって影響されます。
硬質陽極酸化処理
通常の皮膜より硬く厚い皮膜を特徴とし、耐摩耗性が要求される様々な工業製品に応用されています。
合金成分により陽極酸化皮膜の構造が異なるため、材質ごとの皮膜硬度に差が現れます。
また、硬質陽極酸化処理の場合、耐摩耗性が低下する封孔処理は、通常行われません。耐摩耗性と共に外観や耐食性が要求される場合、封孔処理を行えますが、注意を要します。
(JIS H8603 参照)
物性
硬度 | 200~300Hv程度(白・黒)、300~450Hv程度(硬質) |
---|---|
耐食性(塩水噴霧試験) | 220h以上 … 膜厚5μm程度の場合 |
寸法変化の目安

材質に関して
処理前のバフ研磨・ヘアライン・ショットブラスト等につきましては、お気軽にお問い合わせ下さい。
その他、材質等につきましては事前にご相談ください。
適応材料例 | |
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種類 | |
1000系 | A1050, A1100 他 |
2000系 | A2017, A2014 他 |
5000系 | A5052, A5056 他 |
6000系 | A6063 他 |
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
---|---|---|
400×300×500 | 15㎏ | 通常白 5μm 通常黒 15μm |
※ お引き合いの際には、必ずアルミの素材#をお知らせ下さい。
亜鉛めっき
(各種クロメート)


伝統に培われた、高い防錆効果を約束する代表的なめっき技術です。
鉄の防錆に極めて有効で、キズなどに比較的強い事から、広く一般的に使われています。
亜鉛めっきは、めっきしたままの状態では比較的変色、腐食し易いため、めっき処理後に3価クロム化成処理と呼ばれる化成皮膜処理を行います。 処理には、その種類によって外観性だけでなく耐食性に効果があります。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
---|---|---|
1150×300×1150 | 50㎏(CB) | 8μm以上 |
亜鉛 ー 鉄合金めっき

亜鉛-鉄合金めっきは、亜鉛めっきよりも耐食性を向上させたいという要望から生まれた処理です。
亜鉛皮膜中に0.3%~0.4%程度の鉄を含有することで、過剰な犠牲防食反応を抑え、耐食性を向上させています。
また、一般的に亜鉛めっきと比較して、外観上の色調が優れています。

最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
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1150×300×1150 | 50㎏(CB) | 5μm以上 |
無電解ニッケル・リン(Ni-P)
めっき(鉛フリー)

技術の高機能化、精密化に伴い、表面処理に対するニーズも高度化してまいりました。
そんな中で、現在最も注目され需要を伸ばしているめっき技術です。電気を使わないため、電気めっき特有の膜厚のばらつきがなく、各種精密機械加工品にも均一膜厚寸法精度での処理が可能です。
また、高硬度・耐摩耗性の特徴を活かし、様々な目的で幅広く利用されるようになりました。なお、従来の無電解Ni-Pめっきに微量に含まれていた鉛を完全に排除し、鉛フリー化を実現。環境においても、安心してお使いいただけます。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
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500×200×700mm | 30kg以下 | 精度用途 3~5μm 一般用途 5~8μm 高耐食・耐摩耗性 10μm~ |
特性※ なお、表記特性以外の(高硬度、高輝度、中リンタイプ以外etc)無電解めっきにつきましても、随時展開中です。お気軽にお問い合わせください。
化学組織 | Ni:90~92% P:8~10% 析出状態ではほぼ非晶質。熱処理する事により結晶形となり析出硬化現象を示す。 |
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溶融温度 | 890℃ |
摩擦抵抗 | 電気めっきより優れている。 |
磁性 | 析出状態でほぼ非磁性。熱処理により磁性を生ずる。非磁性を要求する場合はリン濃度12%の高リンタイプのめっきをする場合が多い。 |
均一性 | めっき液にふれる部分については付き回り完全。 精度±10%以内。 |
密着性 | 極めて優れている。 |
耐食性 | 電気Niめっきより優れている。 |
硬度 | 析出状態 Hv=500 程度 400℃1hr熱処理後 Hv=900~1000程度 |

低温黒色クロム処理

産業技術の発展に伴い、表面処理に対するニーズも単なる装飾や防錆にとどまらず、非常に多様化しております。
特にハイテク機器に代表される精密機器の表面処理は、意外と選択肢が少ないのが現状です。
「低温黒色クロム処理」は半導体・液晶・光技術関連装置産業などを中心に、年々その需要は高まりつつあります。
皮膜そのものの膜厚は非常に薄膜で、更に各種樹脂等との複合皮膜生成により、従来の「黒染め」や「めっき」では果たし得なかった機能を持たせることが可能となりました。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
---|---|---|
400×300×500 | 30㎏ | BL:1μm H:3~5μm F:鉄10~15μm アルミ8~13μm |
※ 鉄、ステンレス、銅合金、アルミ等各種素材に処理可能です。
用途
半導体・液晶製造機器・治具、 光学関連検査機器・治具
ガイドレール・ギア 等 精密駆動部品、黒染めや黒色アルマイトの代用
ステンレスの黒色化・耐食性強化、表面の高密着テフロン化 etc...
特徴
薄くて均一 | 2μm程度の薄膜で、電気めっき特有の膜厚分布のバラツキがほとんどありません。そのため、加工精度にそのまま従った形状の仕上がりで、寸法 公差を乱すことはありません。 |
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乱反射防止に最適 | 色調は艶消し黒色で、光学機器やセンサー等のハレーション防止に最適です。黒染め処理や、亜鉛めっきのクロメートの様に、色斑の心配もありません。 |
錆に強い | 薄膜処理の代表とも言える、「黒染め」と比較すると、数十倍の耐食性を持っています。また、ステンレスに処理をすることで、ステンレスの耐食性を一層向上させる事も可能です。 |
剥がれない、割れない | 素材が変形する事による、被膜の割れや、剥離はいっさいありません。180゜相当の折り曲げも全く問題なし。スプリング等の駆動部品にも安心してお使いいただけます。 |
油の塗布が不要 | 「黒染め」の様に、表面に油を塗布する必要が無く、周りを汚したりする事もありません。さらに、 アルコールなどの洗浄液でも剥離し難く、もちろん、油を塗布してお使いいただいても全く問題ありません。 |

処理の種類
BLタイプ | 黒染め並みの寸法精度で耐食性を持たせたい場合に向いています。塗装下地としても、最適です。樹脂との複合膜にはなっていないため、黒染めの代わりにお使いの場合はオイルを表面に塗布してお使いください。ご希望であれば、当社にてオイルを塗布いたします。 |
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Hタイプ | 一般的な処理で、Si系の複合膜構造です。多くの精密機器・光学機器などに使用されています。高級感ある艶消し黒色に仕上がります。オイルレスでお使い頂けます。 |
Fタイプ | フッ素樹脂(PTFE)との複合膜で、Hタイプに比べ、耐食性、撥水性、滑り性に優れています。また、適度な表面抵抗(105~8Ωm程度)を持っているため、クリーンルーム内での放電防止効果があります。 |
銅めっき

浸炭防止や、焼き付き防止、ガタ防止など、エンジン構成部品や耐久性の要求される駆動部品にはなくてはならないめっきとして古くから利用されています。
クロムモリブデン鋼などの特殊素材にも高密着性を実現しています。
コンロッド、各種ギア、クランクなどに多く採用されています。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
---|---|---|
280×260×700 | 15㎏ | 10μm以上 |
内径専用特殊部分
銅めっき

ギアやコンロッドなどの回転部分(内径)のみ部分銅めっきをする三光製作独自技術です。
機能を追求して設備についても自社開発いたしました。
その品質とコスト優位性により従来より多くの機種に採用されてきました。
初期なじみ、焼き付き防止などの目的で行われています。
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
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15㎏ | 3〜5μm |
黒クロムめっき

黒クロムめっきとは、金属の表面に黒色クロムの薄膜(0.1〜1.0μm程度)を被覆した表面処理であり、処理ムラや傷が目立ちやすく硬度な技術が必要な処理とされています。
通常のシルバークロムめっき同等に耐食性・耐熱性・外観に優れ、真っ黒な漆黒調の仕上がりが得られる事から装飾用部品に多く使用されています。特に耐食性に関しては、塩水噴霧試験において380時間で白錆・赤錆の発生や変色がなく、塗装等他の黒色化処理に比べて高い耐食性を持った皮膜といえます。
また、めっき処理後の表面が若干のビロード状になる事から、塗装の下地として密着性も良好です。さらにめっき処理後にグリスやワックス等の油脂剤により表面の艶を出すことも可能です。
主な使用用途としては、高級カメラの上蓋やエプロン、底部、あるいは自動車やオートバイの各部品に広く利用されているほか、弱電部品や通信機部品(放熱効果を目的としたシールドケース等)、ソーラーパネル、時計、事務機等にも多く活用されています。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
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450×200×680 | 30㎏ | 0.1μm以上 |
その他の特性
- クロム成分が全体の55〜80%を占め、残りはクロム酸化物と水酸化物で形成されている。
- 赤外線放射がなく太陽熱選択吸収皮膜として優秀である。
- 塗装したものに比べ、金属特有の重厚感のある黒色が得られる
- 金属皮膜であることから導電性を有する
- 耐熱温度500℃以上(450℃付近から虹色変色あり)
- 皮膜硬度 Hv100〜200


抗菌めっきKENIFINE

各分野における環境志向、安全志向の高まりを受けて誕生した、抗菌性、抗ウイルス性、防カビ性、防藻性を特徴とした機能性表面処理技術です。従来、抗菌皮膜の代表とされた銀や銅、酸化チタンなどに比べ、優れた抗菌性能と装飾性を兼ね備えています。
従来めっき処理に求められる耐食性や装飾性とあわせ、抗菌性を実現します。
対応する金属素材も、通常めっきと同じく幅広く実現可能です。
最大処理寸法 横×奥行×高さ |
最大処理 重量 |
標準膜厚 |
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450×200×680 | 30㎏ | 通常Ni 5μm Crは約0.05μm |