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下記のパンフレットでは「低温黒色クロム処理」をはじめ、「亜鉛黒」「黒色アルマイト」など、黒色の表面処理についてご紹介しています。
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「低温黒色クロム処理」をはじめ、三光製作で処理が可能な黒色の表面処理一覧をご紹介しています
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従来の低温黒色クロム処理と比べ、硬度や耐食性に優れたタイプとなっています
低温黒色クロム処理とは?
低温黒色クロム処理の概要
低温黒色クロム処理とは、対象の母材に対して合金のような黒色の金属の表面を作り出す特殊な表面処理技術です。低温黒色クロム処理は、技術的には電気メッキに近く、通常の化学反応とは異なる0℃以下の環境で電気化学反応を起こさせ、約φ1μm以下のセラミックの状クローム微粒子を析出させます。そして皮膜の一部が、母材である金属材料の内部に合金のような拡散層(約-1μm)を形成させ、非常に強固な層を作り出す点に低温黒色クロム処理の大きな特徴があります。
低温黒色クロム処理 表面写真
低温黒色クロム処理は、セラミック系の超微粒子積層体の生成された微細で立体的なクラック群により、金属間の腐食エネルギー密度は薄められ分散化さすることができます。結果、低温黒色クロム処理は全体的に耐食性を向上させ、優れた皮膜性能を発揮することが出来ます。
低温黒色クロム処理 使用写真
低温黒色クロム処理は従来のJIS標準の技術的概念を凌駕する防錆力を発揮、長期間にわたり高い防錆性を維持することができます。
低温黒色クロム処理の主な特性
光学的 特性 |
低温黒色クロム処理の特徴1 優れた光学的(光的)特性!<光学的特性> 半導体・液晶製造機器・冶具、 光学関連検査機器・冶具、ガイドレール・ギア等画像処理や半導体・液晶装置に必要な『黒色』へのニーズを的確に満たすことができます。 |
均一性 | 低温黒色クロム処理の特徴2 非常に薄く均一な黒色の膜厚を実現可能!<均一性・薄膜> 加工精度にそのまま従った形状の仕上がりで、寸法 公差を乱すことはありません。 |
電気的特性 | 低温黒色クロム処理の特徴3 静電気防止性の付与が可能!<電気的特性> 緩やかな導電性を付与できるため静電気防止やノイズの発生防止に貢献します。 |
低温黒色クロム処理の主な用途
半導体・液晶製造機器・冶具、光学関連検査機器・冶具・ガイドレール・ギア 等
精密駆動部品、黒染めや黒色アルマイトの代用・ステンレスの黒色化・耐食性強化、表面の高密着テフロン化 etc...
低温黒色クロム処理の特性
光学的特性:低温黒色クロム処理の特徴1 優れた光学的(光的)特性!<光学的特性>
低温黒色クロム処理は、色調は艶消し黒色で、光学機器やセンサー等のハレーション防止に最適です。低温黒色クロム処理は、黒染め処理や、亜鉛めっきのクロメートの様に、色斑の心配もありません。
また、低温黒色クロム処理は分光反射率1.5%以下と極めて低い数値で、乱反射防止が要求される光学機器に最適です。
そのため低温黒色クロム処理は、半導体・液晶製造機器・冶具、 光学関連検査機器・冶具、ガイドレール・ギア等画像処理や半導体・液晶装置に必要な『黒色』へのニーズを的確に満たすことができます。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例1】 |
:光学装置 |
- フランジ |
均一性:低温黒色クロム処理の特徴2 非常に薄く均一な黒色の膜厚を実現可能!<均一性・薄膜>
低温黒色クロム処理(BL)は、1~2μm程度の薄膜で、電気めっき特有の膜厚分布のバラツキがほとんどなく膜厚が薄く均一にすることが出来ます。
そのため低温黒色クロム処理は、加工精度にそのまま従った形状の仕上がりで、寸法 公差を乱すことはありません。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例1】 |
:光学装置 |
- フランジ |
電気的特性:低温黒色クロム処理の特徴3 静電気防止性の付与が可能!<電気的特性>
低温黒色クロム処理は、緩やかな導電性を付与できるため静電気防止やノイズの発生防止に貢献します。加えて低温黒色クロム処理は、過去の実績では長期間にわたり、静電気防止機能を維持させ続けられます。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例1】 |
:光学装置 |
- フランジ |
装飾性:低温黒色クロム処理の特徴4 ムラなく均一な皮膜を形成でき装飾性も秀逸!<装飾性>
低温黒色クロム処理は、電気めっき特有の膜厚分布のバラツキはほとんどありません。
そのため低温黒色クロム処理は、加工精度にそのまま従った形状の仕上がりで、寸法公差を乱すことはありません。
また色調、色むらなどの不具合なく、美しい外観を実現できます。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例1】 |
:光学装置 |
- フランジ |
防錆性:低温黒色クロム処理の特徴5 優れた防錆性の付与が可能!<防錆性>
低温黒色クロム処理は、薄膜処理の代表とも言える「黒染め」と比較すると、数十倍の耐食性を持っています。
また、ステンレスに処理をすることで、ステンレスの耐食性を一層向上させる事も可能です。
低温黒色クロム処理は、従来のJIS標準の他のメッキ処理と比較して非常に優れた防錆力を有しており、過去の実績では20年間強もの長期間にわたり、高い防錆状態を維持させ続けられます。
また、低温黒色クロム処理は、「黒染め」の様に、表面に油を塗布する必要が無く、周りを汚したりする事もありません。
さらに、アルコールなどの洗浄液でも剥離し難く、もちろん、油を塗布してお使いいただいても全く問題ありません。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例2】 |
:光学装置 |
- フランジ |
その他の特性:低温黒色クロム処理の特徴6 防食・耐食性、耐薬品性が秀逸!<防食・耐食性、耐薬品性>
低温黒色クロム処理は、セラミック系超微粒子積層体の自成する微細な立体状のクラック群を構築、金相間の腐食エネルギー密度は薄められ分散化されます。
そのため低温黒色クロム処理は、全体的に防食・耐食性、耐薬品性に非常に優れた皮膜性能を発揮することができます。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例2】 |
:光学装置 |
- フランジ |
その他の特性:低温黒色クロム処理の特徴7 剥離がなくメンテナンスも容易!<非剥離性>
低温黒色クロム処理は、電気メッキ的製法で合金的な金属材料面を作り出す特殊表面処理技術で、処理の結果、サイズが約φ1μm以下と非常に微細なセラミック状クローム微粒子を多数析出させます。低温黒色クロム処理は、この粒子の皮膜の一部が母材である金属材料の内部に合金的な拡散層(約-1μm)を形成させるため、素材が変形する事による、被膜の割れや、剥離は一切ありません。180゜相当の折り曲げも全く問題なし。スプリング等の駆動部品にも安心してお使いいただけます。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例3】 |
:画像装置 |
- 筐体 |
その他の特性:低温黒色クロム処理の特徴8 素材を問わない幅広い対応性!<素材対応性>
低温黒色クロム処理は、素材として鉄、SUS、銅、真鍮、アルミなど、広い範囲に対応可能であるため、お望みのワークに対して目指す機能を付与することが可能です。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例1】 |
:光学装置 |
- フランジ |
その他の特性:低温黒色クロム処理の特徴9 環境規制対応(RoHS・REACH)処理!
RoHS(ローズ)
RoHS(ローズ)とは
RoHS(ローズ)とは、「電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての欧州連合(EU)による指令」のことです。
2003年2月公布され、2006年7月から施行されています。
日本国内の呼び方としては、「RoHS(ローズ)指令」と呼ばれています。
三光製作のRoHS指令への対応
三光製作では、RoHS指令による対象物質である6物質(カドミウム、鉛、水銀、6価クロム化合物、PBB、PBDE)が含まれる処理はしておりません。メッキ工程で使用する金属材料や各種薬品類の製品安全データシート(MSDS)を確認し、メッキ皮膜中にどのような物質が含まれているかの情報を把握しております。
また、お客様のご要求に応じて、これらの不使用証明書を提供しております。
REACH(リーチ)
REACH(リーチ)とは
新たな化学物質規制であり、欧州連合(EU)が導入しようとしています。
2005年12月にEUの閣僚理事会で合意されました。
施行時期などは、今後の欧州議会での審議により決定されます。
REACH(リーチ)の呼び方は正式名称の頭文字から作られました。
Registration(登録)、Evaluation(評価)、Authorization(承認)of Chemicals(化学物質)
この規制の画期的な特徴は、政府が行っていた科学物質規制の評価を、製造・輸入する企業側に義務づける点にあります。
三光製作のREACH規制への対応
三光製作では、REACH規制への対応は、メッキ工程で使用する金属材料や各種薬品類の製品安全データシート(MSDS)を確認し、メッキ皮膜中にどのような物質が含まれているかの情報を把握しております。
また、REACH規制の中で、高懸念物質としてリストアップされている15物質に対し、不使用証明書を提供しております。今後、高懸念物質として新たにリストアップされる物質に対しても、早急に含有調査を実施し、回答いたします。
RoHS、REACH以外の環境規制対応につきましても、どうぞお気軽にご相談下さい。
低温黒色クロム処理 納入事例
低温黒色クロム処理 【事例1】 |
:光学装置 |
- フランジ |
低温黒色クロム処理 納品実績・事例
低温黒色クロム処理(事例1)
ワーク | フランジ | 業界・分野 | 光学装置 |
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【顧客の困りごと】 | 精度が非常に厳しい部品であるため、薄膜かつ均一な膜厚が必要とされていた。通常の電気めっきでは難しかった |
【実施事項】 | 治具の形状を工夫し、低温黒色クロム処理にて実現 |
低温黒色クロム処理(事例2)
ワーク | フランジ | 業界・分野 | 光学装置 |
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【顧客の困りごと】 | 精度部品であり、薄膜かつ耐食性が比較的あり、乱反射防止の機能を求めていた |
【実施事項】 | 薄膜、均一でムラのない皮膜を低温黒色クロム処理で実現し、耐食性スペックをクリアした |
低温黒色クロム処理(事例3)
ワーク | 筐体 | 業界・分野 | 画像検査 |
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【顧客の困りごと】 | 亜鉛めっきの黒で行っていたが、装置内での光の反射で困っていた。 また、外観的にも色むらに困っていた。 |
【実施事項】 | 内側の処理もムラの無い均一な皮膜を実現し、装置内乱反射を防止することができた |
低温黒色クロム処理(事例4)
ワーク | 板バネ | 業界・分野 | 光学装置 |
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【顧客の困りごと】 | 精密部品であるため、薄膜で耐食性がある皮膜が必要であった。 光学装置のため、乱反射防止の機能も必要であった |
【実施事項】 | 薄膜、耐食性スペックをクリアして、量産対応も可能にした |
低温黒色クロム処理(事例5)
ワーク | ギア | 業界・分野 | 光学装置 |
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【顧客の困りごと】 | 黒染めで行っていたが、耐食性が悪かったため、他の黒色の処理をさがしていた |
【実施事項】 | 低温黒色クロム処理をご提案。黒染め以上の耐食性を実現した |
低温黒色クロム処理(事例6)
ワーク | --- | 業界・分野 | LED照明機器 |
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【顧客の困りごと】 | LEDの照射装置に使用されるが、外装部品として、艶消しの黒色処理をさがしていた |
【実施事項】 | 照明装置として、ムラの無いきれいな外観を実現した |
低温黒色クロム処理(事例7)
ワーク | カラー | 業界・分野 | 半導体業界 |
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【顧客の困りごと】 | 乱反射防止の機能と外観的にもムラノない均一な艶消し黒の処理がほしかった |
【実施事項】 | 数個の試作からトライアルをして、安定的にムラのない艶消し黒を実現し、数千個単位の量産に対応した |
低温黒色クロム処理(事例8)
ワーク | フランジ | 業界・分野 | 半導体業界 |
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【顧客の困りごと】 | 乱反射防止の機能と合わせて、吸着機能が必要なので、平面度を確保する均一な皮膜が必要であった |
【実施事項】 | 均一かつ微小なざらつきも発生させない処理として、低温黒色クロムをご提案した |
低温黒色クロム処理(事例9)
ワーク | ボルト | 業界・分野 | 光学装置 |
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【顧客の困りごと】 | 装置全体を黒色処理としているため、ボルトについてもムラの無い黒色処理をさがしていた |
【実施事項】 | 低温黒色クロム処理をご提案。色ムラのない黒色の皮膜を実現した |
低温黒色クロム処理(事例10)
ワーク | 鏡筒 | 業界・分野 | 光学装置 |
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【顧客の困りごと】 | 光の乱反射防止をするとともに、精度部品であるため、均一薄膜の処理がほしかった。 |
【実施事項】 | 内径および外径の薄膜管理のもと、精度を維持して実現した。 |
低温黒色クロム処理(事例11)
ワーク | ガイドレール | 業界・分野 | 半導体業界 |
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【顧客の困りごと】 | 摺動性をもたせるために、薄膜で摺動性、摩耗性によい処理をさがしていた |
【実施事項】 | 薄膜で摺動性をもった皮膜を実現し、耐摩耗性のスペックもクリアした |
低温黒色クロム処理(事例12)
ワーク | バネ | 業界・分野 | 半導体業界 |
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【顧客の困りごと】 | バネに薄膜で、乱反射防止の表面処理を施したかった |
【実施事項】 | バネとしての機能を維持しながら、乱反射防止を密着性も満足して実現した |
低温黒色クロム処理(事例13)
ワーク | カバー | 業界・分野 | 半導体業界 |
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【顧客の困りごと】 | 他の黒色化処理では、反射してしまい、誤作動の原因になっていた。 他に艶消し処理を試したが、うまくいっていなかった |
【実施事項】 | 下地処理で梨地にしたあとに低温黒色クロム処理を実施し、反射を防ぐことができた |